院長インタビュー

健康で快適な生活向上のため、歯科医療のエキスパートとして歯科の分野で貢献する

いくつになっても自分の歯で噛んで食べられるように

開業地に市ヶ谷を選ばれた動機を教えてください。

院長

濱克弥院長

濱克弥院長

私は歯科医師になってからしばらくは、ベッドタウンにある医院でお子さんから高齢の方まで幅広い年齢層の方々の診療を行っていました。

その後、都心霞ヶ関の診療所では最前線のビジネスマンの方々の診療に、やりがいは感じていましたが、やはり自分としては幅広い年齢層の患者さんのお口の健康を守りたいと強く思うようになりました。

市ヶ谷はオフィスと住宅地が混在する半商半民の地であり、また交通の便が良いため遠くにお住まいの方にも通っていただけるのではないかと考え、現在地で開業しました。

近くのオフィスから通われている方が、お休みの日に奥様を連れていらっしゃることもありますし、遠いところからも来院していただき、恐縮しております。

開業当初と現在の患者さんのニーズ、診療傾向の違いを教えてください。

院長

お子さんにもリラックスして診療を受けていただけます。

お子さんにもリラックスして診療を受けて
いただけます。

お子さんから高齢の方までの診療を行うというスタイルに変わりはありません。

最近ではさらに小児歯科の重要性を増々感じています。親御さんからも以前から「もっと子どもを診てほしい」という要望があったこともあり、昨年の3月から水曜日の午後を小児専門外来としています。

その際はスタッフもカラフルなユニフォームに着替え、BGMを変え、待合室にはぬいぐるみやおもちゃをたくさん用意します。

実はお子さんは大人に混じって治療を受けるのが苦手なので、自分たちに用意された空間なのだという雰囲気作りに努めています。

その甲斐あって、泣いているお子さんもほとんどいなく、親御さん達にも喜んでいただいております。

また、当院は開業当初からお子さんの歯並び治療に力を入れており、できるだけ痛くなく永久歯を抜かない治療を心がけています。

小児矯正はここ数年で考え方や装置が大変発展しています。

舌や飲み込みのクセのチェックや改善トレーニング、全身の体操等を行い、お子さんの成長・発育をサポートしています。

今の親御さんたちの中には子どもの頃に矯正治療を受けていた方が多いこともあり、お子さんの歯並びにはみなさん関心が高いと実感しています。

かかりつけ医や定期管理が歯科医院では常識になりつつありますが、患者さんのライフステージ(年齢・立場・職業)に合わせた治療・予防をどのように実践していますか?

院長

いろいろなデータが示しているように、首都圏は世界に類を見ないスピードで高齢化が進んでいることを歯科医院でも感じます。

歳を重ねるにつれて、今まで飲んでいなかった薬を服用したり、持病を抱えたりする方は増加しますので、それにあわせた対応が必要です。

長く通われている方でも、できるだけ服用している薬や体調面のお話を伺い、全身の健康面を確認しています。

当院の患者さんはお口の中をきれいに保つことや予防への関心が高い方が多いため、いくつになっても自分の歯で噛んで食べられるよう、できる限りのサポートをし続けたいと考えています。

幸い当院では開業時点から一緒に診療している歯科衛生士がおりますので、長いおつきあいを活かして患者さん一人ひとりに合わせた対応をしております。

歯科も全身との兼ね合いを要求される時代になりましたが、基礎疾患(高血圧症・高脂血症・糖尿病等)を抱えている患者さんへの対応・他科との診診連携はどのようになさっているか教えてください。

院長

AEDを設置しており、緊急時に備えています。

AEDを設置しており、緊急時に備えています。

近隣の診療所や日本大学病院、東京逓信病院、慶応義塾大学病院、大久保病院等と幅広く連携を取っております。

私も歯科医師会の理事として医療管理を担当しておりますので、歯科医師会としても地域の病院との連携を大事にしています。

内科診療所や薬局からのご紹介で来院される患者さんもいらっしゃいます。

子供の時の口腔の状態がその人の生涯の健康を決める

院長先生はどのような治療を専門とされていらっしゃいますか?

院長

一般治療

卒業直後は難しいとされる入れ歯治療を専門に学んでいました。

確かに入れ歯治療は症例によっては有効な治療ですが、どうしても患者さんの満足度に限界があります。

それを解決するため、歯科医師になって1年目からずっとインプラントを学び続けています。

入れ歯とインプラントでは「噛める」レベルが違いますから、やはり患者さんからは喜ばれます。

しかし、インプラント治療を行うのは歯がなくなってしまったためですから、歯をなくさないために何をすればいいかということを突き詰めていくと、子どもの頃からのお口の中を整えることが重要だと感じました。

子どもの頃からむし歯や歯ならびのケアを行い、メンテナンスを継続することが大切です。

そして何といってもいわゆる食育が最も大切なのではないでしょうか。

貴院では、インプラントシステムノーベルガイドとCTなどの最新設備を整え、インプラントの診断体制は万全ですが、インプラント治療の診断、オペ、アフターケアなど一連の流れ、人員体制を教えてください。

院長

診査診断をしっかりと行っています。

診査診断をしっかりと行っています。

まず、歯の形を取り、それを基に院内の歯科技工士がどこに歯を置けば一番咬めるかという設計図を作り、シミュレーションガイドを使ってCT撮影をします。

そして、できる限り設計図に近い治療を行うためにノーベルクリニシャンという機器で分析診断を行った後、サージカルガイドを使用してインプラント手術を行っています。

治療後は日本インプラント学会認定の資格をもつ歯科衛生士がアフターケアを行います。

入れ歯と比べてのAll-on-4治療の特徴と利点を教えてください。

院長

all-on-4 

All-on-4は歯が全く無くなってしまった方に行う治療です。

現在の入れ歯に満足されている方はそのままで良いと思いますが、取り外しが面倒な、またもっとしっかりと咬みたい方にはAll-on-4はおすすめです。

この治療は一日で固定式の歯を入れる事ができ、従来の歯が全くない方のインプラント治療に比べると費用は半額ないし、3分の1程度です。

また、入れ歯の方は歯ぐきが低くなってしまっているため歯だけ入れると不自然な形になるのに対し、All-om-4は歯ぐきも一緒につけられます。

ですから、機能、審美、治療費用・期間の面で非常に良い治療だと思います。

もちろん高い精度と技術そしてチームアプローチが要求されます。

パーフェクト・ペリオ治療の特徴・効果を教えてください。

院長

パーフェクト・ペリオ治療はおすすめです。

パーフェクト・ペリオ治療はおすすめです。

歯周病は人類がもっとも罹患している病気です。

現代の歯科ではクリーニングやスケーリング等で対応をしていますが、原因である細菌に対しては治療方法に決め手がありませんでした。

強い薬や抗生物質を飲むと、副作用や耐性菌が発生してしまいます。

そこで、副作用のない薬剤を使用して歯周病菌を殺菌するのがパーフェクト・ペリオ治療です。

抗生物質を使わず、手術をなるべくしないのがこの治療の特徴です。

また、セルフケアではパーフェクト・ペリオラプチャー(うがい薬)を使用すれば効果的なお口の中の殺菌が可能です。

さらに、通常の歯周病治療では治療後に歯周病のバイ菌が血液中に入ってしまいます。

最近では、治療から約15分後には腕の血液中に歯周病菌が入っていたという報告が海外でありました。

これは菌血症といって、健康な方ならまだしも、高齢であったり、ご病気をお持ちだったりする方にとって大変危険です。

ですから、当院では心臓病をお持ちの方にもこのパーフェクト・ペリオ治療をおすすめしています。

真剣に、礼儀正しく、親しみやすい対応を

貴院のスタッフ構成を教えてください。

院長

歯科医師が5名、歯科衛生士が3名、受付・マネージメントが2名、歯科助手が6名、歯科技工士が2名です。

また、事務局が別にあり担当の役員が事務作業をしています。

歯科技工士が常時勤務されている歯科医院は珍しいのではないでしょうか。

院長

技工士と強い連携を取り、診療を行っています。

技工士と強い連携を取り、診療を行っています。

はい。

特に前歯の審美的な面や咬み合わせを設定するようなレベルの高い治療では歯科技工士と歯科医師と患者さん、さらには歯科衛生士も交えた綿密な意見の交換や擦り合わせが必要なため、できる限り患者さんのニーズに応えられる体制を整えています。

患者さんを臨床しているその場で、歯の色や形をオーダー

できるため、本当の意味でのオーダーメイドを提供しています。

それに伴い、歯科医師と歯科技工士がお互いに高いレベルの要求を交わしており、日々切磋琢磨して取り組んでいます。

スタッフの採用、配置はどうしていますか?

村井理事

歯科衛生士で理事も務める村井。

歯科衛生士で理事も務める村井。

採用面接は私が理事として行っています。

面接時には、人の目を見てお話ができるか、こちらが投げかけた話題に上手く乗って話題を広げる事ができるか、会話を一緒に盛り上げていく気配りがあるか、などの人の話を聞く姿勢・スキルを重点的に見ています。

これらの能力は患者さんへのご対応やチーム医療に大きく関わってきますから。

この仕事のやりがいの一つは、はじめは指示されたことしかできなかったスタッフが峰瑛会(市ヶ谷番町歯科クリニック法人名)の雰囲気の中で自発的に仕事に取り組み、人材が人財に変わった瞬間を見ることです。

私自身も歯科医療を通じて成長してきましたので、歯科業界には感謝しています。

私の仕事は、勤めたスタッフが自ら成長していける環境、ここに勤務して良かった思える診療所を維持していくことだと考えています。

スタッフ採用・教育・マネージメントで気をつけていることを教えてください。

院長

当院ではチームワークを大切にしています。

単に仲が良いということではなく、一人ひとりの技量が高く、その力の相乗効果を治療として提供するのが理想ですね。

また、スタッフは年に数回マナーや所作を学ぶセミナーに参加し、接遇に関する見識を深めています。

技術はもちろん、患者さんに対する言葉遣いや所作も大切です。

さらに、4ヶ月に1回、全社員で経営ミーティングを行っており、歯科医師や歯科衛生士などの職域にとらわれない、資材、マネージメント、技工管理等のセクションごとに発表をし、皆でディスカッションをして次につなげています。

自分たちで集めたデータをもとに自分たちの言葉で発表するため、ミーティング後のアンケートでも「有意義な時間になった」という声が多数あります。

そのようなミーティングで積極的に発言する自主性を最も重視しています。

ちなみに前回は午前中がミーティング、午後からはベイエリアに行ってバーベキューパーティーをして盛り上がりました。

村井理事

このミーティングがあることで、ただひたすら毎日の仕事を消化するようなマンネリ化を防止しています。

自分たちが4ヶ月でやってきた様々なことを振り返るための良い意味での区切りとして必要だと考えています。

患者さんとのコミュニケーションで心がけていることを教えてください。

村井理事

気持ち良く治療を受けていただけるよう努めています。

気持ち良く治療を受けていただけるよう努めています。

当院は「真剣さ」、「礼儀正しさ」、「親しみやすさ」の3つを大事にしています。

「真剣」で「礼儀正しい」だけですと少し近寄りがたいイメージがありますが、そこに「親しみやすさ」が加わることが患者さんとのコミュニケーションを深める上で大きな意味を持つと思います。

この「親しみやすさ」が「泥くさい対応」に繋がります。

診療室や待合室などの医院自体はスマートできれいであることが重要ですが、患者さんに対しては接遇をきちんと守った上での「泥くさい対応」を心がけています。

院長

18年前の開設時から、特に初診の方には、出来る限りの情報提供を心がけています。

現在は口腔内写真を撮影して、レントゲン写真と共にお渡しして説明しています。

今思えば懐かしいですが、それこそ開設時にはお口の中の診査結果に、状況を色鉛筆で塗り、手作業でお渡ししていました。

ご自分の今の状況がどうなっているのかを知っていただく、そしてその上で治療をどう進めていくかを医院と患者さんが一緒に考えていくスタンスが最も大切だと考えています。

患者さんの全身状態を管理する

貴院の歯科衛生士はキャリアが豊富な方が多いですが、以前からも予防歯科にも力を入れていらっしゃるのでしょうか?

院長

予防管理に力を入れています。

予防管理に力を入れています。

一般的には歯科医師のみで開業した後に歯科衛生士が勤務する医院が多いのですが、当院ははじめから、歯科医師、歯科衛生士が共同で立ち上げています。

歯科医院は患者さんの予防管理を前提として成り立つものです。

アフターケアが設定されていない自動車の販売は有り得ないのと同じです。

メンテナンスの時にむし歯と歯周病以外にチェックしていることはございますか?

院長

歯ぎしりやかみ合わせ、生活環境の変化を確認しています。

特に若い方は食生活の変化が激しいため、今まで何ともなかった歯に突然むし歯ができることがあります。

当院では「食」を大事に考えており、年に一回スタッフ全員で食に関する研修会に参加しています。

そして、食を踏まえた上で全身状態の管理をしています。

さらに薬の副作用が歯肉に影響することも多く、注意が必要です。

患者さんにメンテナンスを継続的に行ってもらうために、どのような工夫をしていますか?

院長

基本的にメンテナンスは歯科衛生士が行うため、歯科衛生士と患者さん、受付の関係が重要ですから、患者さん一人ひとりとのコミュニケーションを大切にしています。

貴院は消毒、滅菌などの院内感染対策に非常に力を入れていますが、気をつけていることがあれば教えてください。

院長

消毒コーナーはセミオープンにしています。

消毒コーナーはセミオープンにしています。

当院の消毒コーナーは診療室、すなわち患者さんから見える所にあり、器具の整理整頓や消毒システムは常に患者さんの目に触れるようにしており、もちろんスタッフの相互チェックにも効果的と考えています。

より精度の高い治療を求めて

休みの日は何をされていますか。

院長

私は旅行が好きです。

都内のブラブラ散歩から海外まで、どこでも楽しく過ごせるのが自分の長所でもあります。

ただ、公務もあり時間がとれないので、時差のある遠くには行けていません。

最近は東南アジアへ行って、現地の方々の元気をもらってきます。

東京の様に、電車の中で寝てばかりとか、スマホばかり見つめている若い人は東南アジアでは見かけません。

みんな活き活きとコミュニケーションを楽しんでいるように思います。

先日は当院のドクターと北アルプスの山小屋に泊まってきました。

村井理事

東南アジアといえば、ここ数年は「ハローアルソン・フィリピン医療を支える会」のメンバーとして毎年2月にマニラ近郊のスラム街で歯科医療奉仕活動に参加しています。

以前から、歯科衛生士のライセンスや経験を活かし、歯科医療を通じて様々な国や文化を持った人々と交流してみたいと考えていました。

世界に目を向け活動することで社会貢献ができ、また自分の置かれた環境を見つめ直すこともできる素晴らしい機会です。

休暇を利用して趣味のバリ舞踊を習いに行くインドネシア・バリ島でも、バリに在住する日本人を対象とした歯科医院で、技術指導などのお手伝いをさせてもらっています。

子供の頃の患者としての歯科体験で、現在の臨床に活かしていることはございますか?

院長

子どもの頃は父が遠くにいたこともあり、父の歯科医院以外の医院にも通っていました。

その医院はとても清潔でスタッフの方も優しく、幼いながらに大変いい印象を持っていました。

私もその医院のようなお子さんが怖がらずに通える医院を目指しています。

歯科大での学びや大学病院や勤務医時代、また東京歯科保険医協会副会長としての業務などの経験で、臨床に活かしていることを教えてください。

院長

卒業してすぐに大手の医療法人に勤めていました。

数年してから院長になりましたが、そこでは、理事長先生から経営の厳しさを教えていただきました。

経営者としての考え方をこの身で感じながら学ぶことができた経験は、現在の当院の診療スタイルや方向性に大きく影響していると思います。

また、最近では東京歯科保険医協会の副会長だけでなく、歯科医師会の理事も務めており、微力ではありますが自分を育ててくれた歯科業界への恩返しとしてできることを日々模索しています。

院長先生は歯科医師の4代目ですが、歯科医師になられた動機もやはりご家族の影響が大きかったのでしょうか?

院長

はい。

子どもの頃から父の姿を見ており、医療に興味を持っていました。

図書館に行っても医学の本ばかり読んでいたのを覚えています。

歯科医師になることを決めたのは早く、小学校2年生の時でした。

実はその後一度、料理人になろうかと迷ったことはありますが(笑)

臨床現場で喜びを感じるのは、どのような時ですか?

院長

当院のスタッフ全員がチームとして患者さんに喜んでいただける医療を提供でき、それが患者さんに伝わり、患者さんと心が通じ合った時ですね。

最後に貴院の今後の展望・展開を教えてください。

村井理事

疾患をお持ちの大人の方々の治療はもちろん必要ですが、そうなる前のお子さんの段階からきちんと予防を行うことが大切です。

その流れが一つのシステムとしてまわっていくことを目指しています。

院長

チーム医療で患者さんのお口の中の健康を守り続けます。

チーム医療で患者さんのお口の中の健康を守り続けます。

正直に申し上げて、当院のように歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士などの様々なセクションを一つにまとめて行うチーム医療を実践していくことは、今の日本の歯科界では大変困難を伴います。

人に言わせれば、採算効率が悪いと批判されるということも分かっています。

でもこれは挑戦、チャレンジです。

幸い、私には良い仲間がいます。

彼、彼女達がいる限り、またさらにそれを次世代の人が受け継いで、理想の歯科医院に一歩ずつ近づけていってくれたら、それが通ってくださる患者さんへの最大の貢献になると信じています。

また、現在私たちの医療法人社団峰瑛会はこの市ヶ谷番町歯科クリニックと中野にあるはま歯科の2軒で歯科医療を提供しています。

一緒に勉強会、ミーティングを行い、お互いに良い刺激を受けられるような関係です。

私どもの法人は分院を展開していくのではなく、スケールメリットを活かし、一軒一軒の診療所を充実させ、より精度の高い治療を患者さんに提供していくことを法人の目標にしています。