【徹底解説】マウスピース矯正とインビザラインの違いと選び方

整った歯で微笑む女性

きれいな歯並びを手に入れたいけれど、金属のブラケットが見えるのは嫌だという方が多くいらっしゃいます。そんな方におすすめなのが、透明で目立ちにくいマウスピース矯正です。

しかし、マウスピース矯正について調べていると「インビザライン」という言葉も出てきて、どちらがご自身に合っているのかわからなくなってしまうこともあるでしょう。

千代田区の歯医者、市ヶ谷番町歯科クリニックが、マウスピース矯正とインビザラインの違いについて詳しく解説します。それぞれの特徴やメリット・デメリット、選び方のポイントまで、わかりやすくご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

目次

1. マウスピース矯正とは

1.1. マウスピース矯正の基本的なしくみ

マウスピース矯正は、透明なプラスチック製の装置を使って歯を動かす治療方法です。患者さんの歯型に合わせて作製されたマウスピースを段階的に交換することで、少しずつ歯を理想の位置に移動させます

従来の金属製のブラケットとワイヤーを使った矯正治療と比べて、装置が目立ちにくく、取り外しができるという大きな特徴があります。食事や歯磨きの際には外すことができるため、日常生活での制約が少なく、清掃性に優れているのも魅力です。

マウスピース矯正では、コンピューターを使って治療計画を立てます。最初に歯の型を取り、治療開始から完了までの歯の動きをシミュレーションします。この計画に基づいて、治療段階ごとに必要なマウスピースを作製するのです。

インビザラインのアライナーを装着する女性

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1.2. マウスピース矯正のメリット・デメリット

マウスピース矯正には、多くのメリットがあります。まず、装置が透明で目立ちにくいため、周囲の人に矯正治療をしていることがわかりにくいという点が挙げられます。お仕事や学校生活で人と接する機会が多い方にとって、この点は大きなメリットといえるでしょう。

また、取り外しができることで、食事制限がありません。従来の矯正治療では、装置に食べ物が挟まりやすいため、硬いものや粘着性のあるものを避ける必要がありました。しかし、マウスピース矯正では、食事の際にマウスピースを外せば、普段通りの食事を楽しむことができます

歯磨きも通常通り行えるため、口の中を清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病のリスクも軽減されます

一方で、デメリットもあります。マウスピース矯正は、食事・歯磨きの時間を除く1日24時間の装着が必要です。患者さんの協力が不可欠で、装着時間が不足すると、計画通りに歯が動かず、治療期間が延びてしまう可能性があります。

また、すべての歯並びの問題に対応できるわけではありません。重度の不正咬合や、大きく歯を動かす必要がある場合には、従来のブラケット矯正の方が適していることもあります。

インビザラインとワイヤー矯正の口元比較

2. インビザラインとは

2.1. インビザラインの特徴

インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発したマウスピース矯正のブランド名です。世界で最も普及しているマウスピース矯正システムで、これまでに世界中で1800万人を超える患者さんが治療を受けています。

インビザラインの最大の特徴は、豊富な治療実績に基づいた高度な治療計画システムです。膨大な治療データを活用して、患者さんの歯並びの状態に最適な治療計画を立てることができます。

また、「アライナー」と呼ばれる透明なマウスピースは、特殊な独自材料で作られており、歯にかける力を効率的にコントロールできます。この技術により、より正確で予測しやすい歯の動きを実現しています。また、数あるマウスピース矯正の中でも薄く透明度が高いため、目立ちにくく、装着感が良いのも特徴です。

インビザラインには、治療範囲や期間に応じて、いくつかの種類があります。軽度の歯並びの問題に適した「ライト」、中程度の問題に対応する「モデレート」、多くの歯並びの悩みに対応可能な「コンプリヘンシブ」などがあります。

インビザラインのアライナーとアライナーケース

2.2. インビザラインの治療プロセス

インビザラインの治療は、おおよそ以下のような流れで行われます。

STEP
矯正相談

まずは患者さんのお悩みやご希望をお伺いします
治療に対するご不安や疑問、ライフスタイルについてもお伺いし、費用やプランについて詳しく説明いたします。

患者の口腔内をチェックする歯科医師
STEP
歯並び・噛み合わせの確認

精密な歯型を取るために、デジタル口腔内スキャナーを使った3Dスキャンを行います
従来の粘土のような印象剤を使わないため、苦しさがなく、短時間で精密な型取りが可能です。
取った歯型はすぐに3Dデータとして画面に表示され、患者さんにご自身のお口の中の状態をご覧いただけます。

痛みのない口腔内スキャナー、アイテロで歯型を取ってもらう女性
STEP
詳しい検査

口の中の写真撮影や歯科専用CTでの撮影を行い、患者さんのお口の状態を正確に把握します
歯科専用CTでは、骨や神経など目に見えない部分まで細かく確認できます。

歯科専用CT
STEP
治療計画作成

これらのデータを基に、アライン・テクノロジー社の専用ソフトウェアを使って、治療計画を作成します。ご希望やライフスタイルに合わせて、経験豊富な歯科医師が患者さんそれぞれにとって最適な治療計画を立案します。

歯並びや噛み合わせを3Dデータで確認できる装置アイテロ
STEP
治療計画説明

治療完了後の歯並びをコンピューター上で確認いただきながら、治療期間やプランについて説明いたします
しっかりと時間を取ってご説明いたしますので、ご不明点やご不安な点はご相談ください。

歯科医師に相談する女性
STEP
治療開始

治療計画が確定し、ご入金確認がとれたあと、アライナーを作製いたします。患者さんは、指定された期間(通常1週間)ごとに新しいアライナーに交換し、段階的に歯を移動させていきます

治療期間中は、定期的に歯科医院を受診し、歯の動きや治療の進行状況をチェックします。クリーニングや虫歯のチェックも欠かせません。必要に応じて、治療計画の調整やアライナーの追加製作を行います。

歯科医院でインビザラインのアライナーをつける女性
STEP
保定期間

治療完了後は、後戻りを防ぐために一定期間保定用のマウスピースを装着します。この期間しっかりと保定装置をつけることが、美しい歯並びを保つために重要なポイントです。

レストランでインビザラインのアライナーを外す女性

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3. マウスピース矯正とインビザラインの違い

3.1. ブランドと製造会社の違い

マウスピース矯正とインビザラインの最も基本的な違いは、インビザラインはマウスピース矯正の一種であるということです。マウスピース矯正は治療方法の総称で、インビザラインはその中の特定のブランドです

インビザライン以外にも、さまざまなメーカーがマウスピース矯正システムを提供しています。日本国内では、「アソアライナー」「クリアアライナー」「キレイライン」など、複数の選択肢があります。

それぞれのシステムには、製造技術や治療計画の立て方に違いがあります。インビザラインは、長年の実績と膨大なデータに基づいた治療計画システムが特徴ですが、他のシステムも独自の技術や特徴を持っています。

マウスピース矯正とワイヤー矯正の比較

3.2. 治療精度の違い

項目インビザラインその他のマウスピース矯正
治療実績データ世界で1800万人を超えるインビザラインに比べると限定的
治療計画精度3Dシミュレーション技術システムにより異なる
適応症例範囲幅広く対応比較的軽度な症例が中心
予測可能性高い予測精度システムにより差がある

インビザラインの最大の特徴は、豊富な治療実績に基づく高い治療精度です。世界で1800万人を超える患者さんの治療データを蓄積しており、このビッグデータを活用することで、患者さんの歯並びに最適な治療計画を立てることができます。

また、独自の3Dシミュレーション技術により、治療開始前に最終的な歯並びを予測できるため、患者さんも治療後のイメージを明確に持つことができます。この豊富なデータベースと高度な技術により、幅広い症例に対応可能です。

一方、他のマウスピース矯正システムは、治療データやシステムの技術力によって精度に差があります。比較的シンプルな症例では効果的ですが、複雑な症例では予測が困難な場合があります。しかし、その分費用を抑えられるメリットもあります。

鏡の前で笑顔をみせる男性

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3.3. 費用面での違い

マウスピース矯正の費用は、使用するシステムや治療範囲・歯並びの状態によって大きく異なります。自由診療のため、歯科医院ごとにも費用設定が異なります。

治療方法費用のおおよその目安
インビザライン・コンプリヘンシブ100万円〜120万円
インビザライン・ライト55万円〜70万円
その他のマウスピース矯正20万円〜80万円
部分矯正10万円〜50万円

インビザラインは、高度な技術と豊富な実績を持つ分、費用が高くなる傾向があります。しかし、その分、治療の精度や予測可能性が高いというメリットがあります。

他のマウスピース矯正システムは、費用を抑えたい方や、比較的軽度の歯並びの問題を解決したい方に適しています。

マウスピースを持って笑う女性

3.4. 治療期間の違い

治療期間は、患者さんの歯並びの状態や治療目標によって大きく変わります。また、装着時間も大きく影響します。

インビザラインの場合、豊富な治療データと高度な計画システムにより、治療期間を比較的正確に予測できます。軽度の症例では10ヶ月程度、中程度では1年〜2年、歯並びの乱れが大きい症例では2年〜3年程度が目安となります。

他のマウスピース矯正システムの治療期間は、ブランドや歯科医院、ケースごとに大きくなります。部分矯正を専門に行っているブランドは、治療期間が比較的短い傾向にあります。

スタートからゴールまでの道のりを表す積み木

4. 選び方のポイント

4.1. 歯並びの状態による選択

まず最も重要なのは、ご自身の歯並びの状態を正確に把握することです。市ヶ谷番町歯科クリニックでは、豊富な治療実績と高い精度を誇るインビザラインを採用しています。

数あるマウスピース矯正の中でも、インビザラインは幅広い症例に対応できるのが大きな特徴です。世界で1800万人を超える治療データに基づいた高精度な治療計画により、的確な方法で、患者さんの歯並びや噛み合わせを正しい位置に導きます。

市ヶ谷番町歯科クリニックでは、デジタル技術と歯科医師の豊富な経験を活かして詳しい検査と診断を行い、お一人おひとりに最適な治療計画をご提案いたします。治療開始後も、定期的な検診と高い再現性で、計画通りに治療が進むようサポートいたします。

歯科医師と笑顔で話す女性患者

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4.2. ライフスタイルに合わせた選択

マウスピース矯正を成功させるためには、ライフスタイルに合った選択が重要です

お仕事で人と接する機会が多い方や、営業職の方などは、目立ちにくいマウスピース矯正が適しています。特に、透明度が高く、精度の高いインビザラインは、職業上の制約が少ない治療方法です。

一方、装着時間を確保しにくい方や、まだ自己管理が難しいお子さまの場合は、取り外しができるマウスピース矯正よりも、固定式のブラケット矯正の方が適していることもあります。

また、スポーツをされる方の場合、マウスピース矯正は取り外しができ、凹凸も少ないため、運動時の怪我のリスクを軽減できます。

野球をする人たち

4.3. 費用面での検討事項

矯正治療は自由診療となるため、費用面での検討も重要です。

インビザラインは費用が高くなる傾向がありますが、治療の精度や予測可能性を考慮すると、長期的にはコストパフォーマンスが良い場合もあります。

他のマウスピース矯正システムは、初期費用を抑えやすいですが、治療途中での追加費用が発生する可能性もあるため、カウンセリング時にプランについて確認しておくようにしましょう。

当院では、クレジットカード払いやデンタルローンなどの支払い方法をご用意しております。医療費控除のご案内含め、無理なく治療継続できるような計画をご提案いたします。ご不安がございましたら、スタッフまでお声がけくださいませ。

患者さんの希望やご相談を聞く医療スタッフ

5. まとめ

マウスピース矯正とインビザラインの違いについて詳しく解説してきました。インビザラインはマウスピース矯正の一種であり、特に世界で1800万人を超える治療実績と高度な技術を持つ代表的なブランドです。

選択する際のポイントは、ご自身の歯並びの状態、ライフスタイル、費用面での検討です。幅広い歯並びの問題に対応でき、豊富な治療データに基づく高精度な治療計画が立てられるインビザラインは、多くの患者さんにとって最適な選択肢といえるでしょう。

市ヶ谷番町歯科クリニックでは、インビザラインによる高品質な矯正治療をご提供しています。デジタル技術と豊富な経験を活かした詳しい検査・診断から、お一人おひとりに最適な治療計画の立案まで、安心して治療を受けていただけるよう丁寧にサポートいたします。

マウスピース矯正に興味をお持ちの方は、まずは無料カウンセリングをご利用ください。美しい歯並びを手に入れて、自信を持って笑顔で過ごすためのサポートを、精一杯いたします

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