マウスピース矯正で前歯だけ治せる?部分矯正の適応条件と注意点

マウスピース矯正で前歯だけ治せる?部分矯正の適応条件と注意点

前歯のちょっとした歪みや隙間が気になっているけれど、全体的な矯正治療は費用も時間もかかりそう…そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。

実は、マウスピース矯正には「前歯だけ」など気になる部分だけの矯正を対象とした部分矯正というオプションがあります。全体矯正と比べると治療期間が短く、費用も抑えられる可能性があるため、興味を持たれる方が多い矯正です。

ただし、すべてのケースで部分矯正が適用できるわけではありません。歯並びの状態や噛み合わせによっては、全体矯正が必要になる場合があります。

この記事では、千代田区の歯医者「市ヶ谷番町歯科クリニック」が、マウスピース矯正で前歯だけを治療できる条件や、部分矯正のメリット・デメリット、そして長期的な健康を考えたときに全体矯正をおすすめする理由を詳しく解説します。

目次

1. マウスピース矯正の部分矯正とは

1.1. 気になる部分だけを動かす部分矯正の仕組み

マウスピース矯正の部分矯正は、主に前歯(上下それぞれ10本程度)を対象に歯並びを整える治療法です。奥歯を含む全体矯正とは異なり、気になる部分だけに焦点を当てて治療を行います

透明なマウスピースを段階的に交換しながら、少しずつ歯を理想的な位置へ移動させていきます。目立ちにくく、取り外しができるという特徴は、全体矯正と同じです。

1.2. 全体矯正との違い

部分矯正と全体矯正の最も大きな違いは、治療範囲と目的です。

部分矯正は、前歯の軽度な歯並びの乱れを短期間で改善することを目指します。一方、全体矯正は、奥歯を含むすべての歯を動かし、噛み合わせまで含めた総合的な改善を目指します

そのため、治療期間は部分矯正が数ヶ月から1年半程度、全体矯正が1年半から3年程度と大きく異なります。費用面でも、部分矯正のほうが比較的抑えられる傾向にあります。

マウスピースを手に持って微笑む女性の口元

1.3. 部分矯正が注目される理由

部分矯正が注目を集めている理由は、主に3つあります。

第一に、治療期間の短さです。結婚式や就職活動など、特定のイベントまでに歯並びを整えたい方にとって、短期間で結果が得られるのは大きな魅力です。

第二に、費用の抑制です。全体矯正と比べて治療範囲が限定されるため、経済的な負担が軽くなります

第三に、日常生活への影響の少なさです。治療期間が短い分、装置を付けている期間も短くなり、ライフスタイルへの影響を最小限に抑えられます。

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2. 前歯だけの部分矯正ができるケースとは

2.1. 軽度のガタつきや隙間がある場合

前歯に軽度のガタつきや、歯と歯の間にわずかな隙間がある場合は、部分矯正が適応対象となる可能性があります。

具体的には、1本から2本の歯が少しだけ重なっている、わずかに捻じれている、歯のわずかなすき間が気になるといったケースです。歯を大きく移動させる必要がないため、短期間で改善が期待できます。

鏡で口元や歯を見る女性

2.2. 過去の矯正後のわずかな後戻り

以前に矯正治療を受けたものの、リテーナー(保定装置)の使用を中断してしまい、歯並びが少し戻ってしまった場合も、部分矯正で対応できる場合があります。

特に前歯だけが後戻りしている場合は、部分矯正で対応可能なことがあります。以前の治療で既に奥歯の噛み合わせが整っているケースでは、前歯の微調整だけで済むことがあるためです。

2.3. 奥歯の噛み合わせに問題がない場合

部分矯正で最も重要な条件が、奥歯の噛み合わせに問題がないことです。

上下の奥歯がしっかりと噛み合っており、顎の位置や噛み合わせの高さに異常がなければ、前歯だけを動かしても全体のバランスを崩すリスクが低くなります。

逆に言えば、奥歯の噛み合わせに問題がある場合は、前歯だけを動かすことでかえって噛み合わせが悪化する可能性があるため、全体矯正が必要になります。

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3. 部分矯正では対応できないケース

3.1. 中度以上の歯並びの乱れ

歯が大きく重なり合っている、著しく捻じれている、八重歯のように歯列からはみ出している歯があるなど、中度以上の歯並びの乱れがある場合は、基本的には部分矯正のみでは対応できません。

このようなケースでは、歯を大きく移動させる必要があり、前歯だけを動かすだけでは十分な改善が得られないためです。全体矯正で丁寧に治療することが推奨されます。

3.2. 出っ歯や受け口などの骨格的な問題

出っ歯や受け口など、顎の骨格に起因する歯並びの問題は、部分矯正だけでは根本的な解決ができません。

これらのケースでは、上下の顎のバランスや位置関係を改善する必要があるため、全体矯正が必要となります。場合によっては、ワイヤー矯正や外科手術を併用した矯正治療が選択肢となることもあります。

3.3. 抜歯が必要なケース

歯を並べるスペースが足りず、抜歯が必要なケースでは、部分矯正は適応になりません。

抜歯後のスペースを閉じるには、奥歯を含めた全体的な歯の移動が必要になるためです。また、抜歯によってできたスペースを適切に配分するには、全体的な治療計画が不可欠です。

歯と歯のケース

3.4. 噛み合わせの改善が必要なケース

前歯だけでなく、奥歯の噛み合わせにも問題がある場合は、部分矯正では不十分です。

噛み合わせは、歯の健康だけでなく、顎関節や全身のバランスにも影響を与えます。前歯だけを動かすことで噛み合わせがさらに悪化するリスクがあるため、全体矯正で総合的に改善することが大切です。

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4. 部分矯正のメリットと魅力

4.1. 治療期間が短い(6ヶ月~1年半程度)

部分矯正の最大のメリットは、治療期間の短さです。多くの場合、6ヶ月から1年半程度で治療が完了します

全体矯正と比べて半分以下の期間で済むことも多く、「できるだけ早く歯並びを整えたい」という方にとって魅力的な選択肢です。短期間で結果が見えることで、モチベーションも維持しやすくなります。

4.2. 費用が抑えられる

治療範囲が限定されるため、部分矯正は全体矯正と比べて費用を抑えられます。

部分矯正の費用は、治療内容や歯科医院、地域によっても大きく異なりますが、一般的に全体矯正よりずいぶん費用が安く済むケースが多いです。経済的な負担を軽減できるため、矯正治療への第一歩を踏み出しやすくなります。

ピンクのぶたの貯金箱

4.3. 日常生活への影響が少ない

マウスピース矯正の大きな特徴である「目立ちにくさ」と「取り外しができる」という点は、部分矯正でも同じです。さらに、治療期間が短く済むケースが多いため、全体矯正よりも日常生活への影響が少ないでしょう。

透明なマウスピースは装着していてもほとんど目立たないため、人前に出るお仕事の方でも安心して治療を受けられます。また、食事や歯磨きの際には取り外せるため、日常生活への影響が少ないのも魅力です。

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5. 部分矯正のデメリットと注意点

5.1. 適応範囲が限られている

部分矯正の大きなデメリットは、適応できる症例が限られていることです。

前歯を中心とした軽度な歯並びの乱れにしか対応できないため、実際に歯科医院で診察を受けたら、部分矯正では対応できないと診断されるケースも少なくありません

5.2. 噛み合わせの改善はできない

部分矯正は、部分的に歯並びを整えて美しい見た目を手にいれることが主な目的です。

奥歯を含めたお口の中全体の噛み合わせの改善はできないため、噛み合わせに問題がある場合は、見た目だけ良くなっても、機能的な問題は残ったままになってしまいます。長期的に見ると、噛み合わせの問題は顎関節症や歯の摩耗などにつながる可能性があります。

膝を抱えて泣く女性

5.3. 後戻りのリスクが高い可能性

部分矯正は、全体矯正と比べて後戻りのリスクが高くなる可能性があります。

奥歯の噛み合わせや顎の位置関係を改善せずに前歯だけを動かすと、もともとの噛み合わせの力によって歯が元の位置に戻ろうとする力が強く働くことがあります。そのため、保定装置をしっかり使用しても、後戻りが起こりやすいケースがあります。

5.4. 根本的な原因(舌癖・口呼吸など)への対処が不十分になりやすい

歯並びが悪くなる原因には、舌で前歯を押す癖(舌癖)や口呼吸などの生活習慣が関係していることがあります。

部分矯正は見た目の改善に焦点を当てるため、こうした根本的な原因への対処が不十分になりやすい傾向があります。原因が改善されないまま治療を終えると、再び歯並びが悪くなるリスクが高まります。

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6. 全体矯正をおすすめする理由

6.1. 噛み合わせまで含めた総合的な改善

市ヶ谷番町歯科クリニックでは、見た目だけでなく、機能面も含めた総合的な改善を目指すため、全体矯正をおすすめしています。

全体矯正では、前歯だけでなく奥歯も含めた噛み合わせを改善できるため、しっかりと噛める健康的な歯並びを手に入れることができます。噛み合わせが整うことで、食事がしやすくなるだけでなく、顎関節への負担も軽減されます。ご自身の歯を長く健康に保つことにもつながります。

整った歯で微笑む女性

6.2. 長期的な安定性と後戻りしにくさ

全体矯正は、歯並び全体を理想的な位置に配置し、上下の歯がバランス良く噛み合うように調整します。

すべての歯が正しい位置で安定するため、部分矯正と比べて後戻りのリスクが低くなります。長期的に美しい歯並びを維持できることは、全体矯正の大きなメリットです。整えた噛み合わせにぴったりとあった保定装置で、美しい歯並びを維持できるようにサポートいたします。

6.3. 歯並びが悪くなった根本原因へのアプローチ

市ヶ谷番町歯科クリニックでは、歯並びが悪くなった根本原因にもしっかりアプローチします。

舌癖や口呼吸などの悪習慣がある場合は、矯正治療と並行してこれらの習慣を改善するためのトレーニングや指導を行います。原因を取り除くことで、治療後の安定性が高まり、再び歯並びが悪くなるリスクを減らすことができます。

6.4. 将来的な歯の健康を守る

正しい噛み合わせは、歯の健康を長く保つために欠かせません。

噛み合わせが悪いと、特定の歯に過度な負担がかかり、歯が欠けたり割れたりするリスクが高まります。全体矯正で噛み合わせを整えることで、すべての歯に均等に力が分散され、将来的な歯のトラブルを予防できます

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7. 当院のマウスピース矯正の特徴

7.1. 精密な診断で最適な治療計画を提案

市ヶ谷番町歯科クリニックでは、歯科用CT撮影や口腔内スキャンなどを用いて、精密な診断を行います。

患者さん一人ひとりの歯並びや噛み合わせの状態を詳しく分析し、最適な治療計画を提案します。無理に部分矯正で対応するのではなく、長期的な健康を考えた治療方法をご提案します。

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7.2. 舌癖や口呼吸など原因への包括的なアプローチ

歯並びが悪くなる原因が生活習慣にある場合、当院では矯正治療だけでなく、原因への対処もサポートします。

舌のトレーニングや口呼吸の改善指導など、包括的なアプローチを行うことで、治療後の安定性を高めます。患者さんが健康的な口腔習慣を身につけられるよう、丁寧にサポートいたします。

あいうべ体操

7.3. 長期的な美しさと健康をサポート

当院が大切にしているのは、一時的な見た目の改善だけでなく、長期的な美しさと健康です。

矯正治療後も定期的なメンテナンスを通じて、美しい歯並びと健康な噛み合わせを維持できるようサポートします。保定装置の使用方法や、日常的なケアについても丁寧にご説明いたします。

まとめ

マウスピース矯正の部分矯正は、治療期間が短く費用も抑えられるという魅力がありますが、適応できる症例が限られており、噛み合わせの改善や根本的な原因への対処が不十分になりやすいというデメリットもあります。

市ヶ谷番町歯科クリニックでは、見た目だけでなく、噛み合わせや将来的な歯の健康まで考えた全体矯正をおすすめしています。舌癖や口呼吸などの根本原因にもアプローチし、長期的に安定した美しい歯並びを目指します。

前歯の歯並びが気になっている方は、ぜひ一度当院にご相談ください。精密な診断をもとに、あなたに最適な治療計画をご提案いたします。

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※ 本記事の内容は、投稿時現在の情報です。最新の情報は、市ヶ谷番町歯科クリニックまでお問い合わせください。

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