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2026/08/10 歯科知識

親知らずがあると矯正できない?治療前に知っておくべき重要ポイント

親知らずがあると矯正できない?治療前に知っておくべき重要ポイント

「矯正を考えているけれど、親知らずがあると治療できないと聞いた」「親知らずを抜かないとインビザラインは始められないの?」と、不安に思っている方は少なくありません。

矯正治療を検討するなかで、親知らずの存在が気になってしまい、一歩踏み出せずにいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

じつは、親知らずがあっても矯正できるケースは多くあります。親知らずの状態や生え方によって対応が変わるため、まずは正しい知識を持つことがとても大切です。

この記事では、千代田区の歯医者「市ヶ谷番町歯科クリニック」が、親知らずと矯正治療の関係について、わかりやすく丁寧に説明します。「自分の場合はどうなるんだろう?」という疑問が解決できるよう、状態別の対応もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

1. 親知らずと矯正治療の関係を正しく理解しよう

1.1. 親知らずとはどんな歯?なぜ問題になりやすいのか

親知らずとは、もっとも奥に生える第三大臼歯のことで、一般的に17〜25歳ごろに生えてきます。上下左右に最大4本ありますが、生え方には個人差があり、まっすぐ生える方もいれば、横向きや斜めに生えたり、あごの骨の中に埋まったままだったりと、さまざまなパターンがあります。

親知らずが問題になりやすい理由は、現代人はあごのスペースが不足しやすい傾向があるため、親知らずが正常に生えるスペースが足りないことが多いからです。スペースが不足していると、歯が斜めや横向きに生えてきたり、隣の歯を圧迫したりすることがあります

また、奥まった位置にあるため歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病になりやすいという特徴もあります。こうした理由から、矯正治療を始める前に「親知らずをどうするか」が話題になることがよくあります。

親知らずが隣の歯を押す様子
親知らずと隣の歯が虫歯になっている様子

1.2. 親知らずがあると矯正できないと言われる理由

親知らずがあると矯正が難しいと言われる背景には、主に次のような理由があります。

  • スペース不足の原因になる:親知らずが隣の歯を前方へ押すことで、歯並びが乱れたり矯正後の後戻りを引き起こす可能性がある
  • 矯正中に生えてきて計画が狂う:矯正治療中に親知らずが萌出(ほうしゅつ/歯が生えてくること)してくると、歯の動きに影響が出ることがある
  • 治療計画に支障をきたす場合がある:特定の歯を動かす際に、親知らずの位置や角度が障害になるケースがある

ただし、これはあくまで「場合による」の話です。すべての親知らずが矯正の妨げになるわけではなく、状態によっては抜かずに矯正を進められることも十分あります

2. 親知らずを抜かずに矯正できるケース

2.1. 抜歯不要で矯正を進められる条件とは

親知らずがあっても、以下のような状態であれば、必ずしも抜歯は必要ではありません。

  • 親知らずがまっすぐ正常な位置に生えており、しっかりかみ合わせに使われている
  • 親知らずの周囲に十分なスペースがあり、隣の歯を圧迫していない
  • 親知らずが完全に骨の中に埋まっており(完全埋伏)、歯の動きに影響しないと判断される

とくに、正常に生えてかみ合わせにも問題がない親知らずは、抜く必要がないことが多いです。「親知らず=必ず抜く」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、無条件に抜歯が必要なわけではありません

大切なのは、レントゲンやCT撮影などで親知らずの状態をきちんと確認し、治療計画に影響するかどうかを専門的に判断することです。

レントゲンを見せながら患者に説明をする歯科医師

2.2. マウスピース矯正(インビザライン)と親知らずの関係

マウスピース矯正(インビザライン)は、透明なマウスピースを段階的に交換しながら歯を動かしていく矯正方法です。治療計画をコンピューターで設計するため、親知らずの状態も含めて総合的に判断できるという特徴があります。

インビザラインの治療計画はコンピューターによる3Dシミュレーションをもとに立てられるため、親知らずの有無も含めた口腔内全体の状態を考慮したうえでプランを設計することができます。

親知らずがあるからといってインビザラインを諦める必要はなく、状態によっては抜歯なしで治療をスタートできることも少なくありませんまずは専門医によるカウンセリングと精密検査を受けることが、正確な判断への第一歩です。

市ヶ谷番町歯科クリニックはマウスピース矯正相談予約受付中!

3. 矯正前に親知らずの抜歯が必要になるケース

3.1. 抜歯が推奨される親知らずの状態

一方で、以下のような状態の親知らずは、矯正前に抜歯を勧められることが多いです。

状態 理由
斜めや横向きに生えている
斜めに生えている親知らず
隣の歯を押す力がかかり、歯並びや矯正の効果に影響する
虫歯・歯周病になっている
虫歯になり隣の歯にも悪影響を及ぼしている親知らず
治療せずに矯正を進めると症状が悪化するリスクがある
歯肉の中に埋まっているが萌出途中
埋伏智歯
矯正中に生えてきて歯の動きを妨げる可能性がある
スペース不足で他の歯を圧迫している
斜めに生えて隣の歯を押してしまう親知らず
矯正後の後戻りリスクを高める原因になりうる

抜歯が必要と判断された場合でも、それは決してネガティブなことではありません。むしろ、抜歯をすることで矯正治療がよりスムーズに進み、治療後の後戻りリスクを下げることにつながります

3.2. 抜歯のタイミングと矯正スケジュールへの影響

親知らずの抜歯が必要な場合、「いつ抜くのか」もとても重要なポイントです。一般的には、矯正開始の前に抜歯を済ませることが多いですが、状況によっては矯正治療の途中で抜歯を行う場合もあります。

抜歯後、歯ぐきや骨が落ち着くまでには通常1〜2カ月程度かかります。そのため、親知らずの抜歯が必要と判断された場合は、早めに計画を立てて動き始めることが、スムーズな矯正スタートにつながります

また、抜歯はできるだけ体への負担が少ない時期に行うのが望ましいため、抜歯の時期については担当の歯科医師とよく相談しながら決めていきましょう。

市ヶ谷番町歯科クリニック

患者様一人ひとりにとって
最適な治療プランをご提案いたします。
まずはお気軽にご相談ください。

4. 親知らずの状態別・矯正治療の進め方ガイド

4.1. まっすぐ生えている/正常に機能している場合

親知らずがまっすぐ生えており、かみ合わせにも使われている場合は、基本的に抜かずに矯正を進められることが多いです。歯を並べるスペースが十分にあるケースでは、隣の歯への影響がないかを確認しながら、定期的な経過観察を行いつつ矯正治療を進めるプランが組まれることが一般的です

まっすぐ生えて噛み合わせも問題なく機能している親知らず

4.2. 斜めや横向きに生えている場合

斜めや横向きに生えている親知らずは、隣の歯を少しずつ押してしまう力がかかることがあります。この場合、磨きにくさからくる虫歯のリスクや、歯茎の炎症や歯周病を防ぐためにも、矯正前に抜歯を推奨されることが多いです。

ただし、斜めに生えていても、隣の歯への影響が少ないと判断されれば、すぐに抜歯しなくてよいこともありますレントゲンやCT画像で詳細に確認することが大切です。

斜めに生えている親知らず

4.3. 埋まったまま(埋伏歯)の場合

骨の中に埋まったままの親知らず(埋伏歯)は、見た目では存在がわかりにくいことがあります。埋伏歯の場合、矯正治療への影響は「今後生えてくるかどうか」によって大きく変わります。

完全に骨の中に埋まっており、今後も萌出する見込みがない場合は、経過観察にとどめることも少なくありません。一方、将来的に萌出してくる可能性がある場合は、予防的に抜歯を行うことが推奨されることもあります

いずれの場合も、CTなどの精密な画像診断が欠かせません。市ヶ谷番町歯科クリニックでは、デジタル口腔内スキャナーやCTを活用した精密検査を行い、骨の状態や歯の根の状態をしっかり確認したうえで治療計画を作成しています。

水平埋伏智歯

5. マウスピース矯正(インビザライン)で親知らずがある方が治療を受けるには

5.1. インビザラインの特徴と親知らずへの対応

インビザラインは、薄く透明なマウスピースを使って歯を動かしていく矯正システムです。世界100カ国以上で提供されており、これまでに2,000万人以上の患者さんの矯正治療に使用された実績があります。

ワイヤー矯正と比べたときの主な違いを表にまとめました。

比較項目 インビザライン
(マウスピース矯正)
ワイヤー矯正
見た目 透明で目立ちにくい 金属が見える(審美ブラケットもあり)
取り外し 食事・歯磨き時に取り外し可 取り外し不可
痛み 比較的少ない 調整後に痛みを感じることがある
金属アレルギー プラスチック製なので心配なし 金属を使用するため注意が必要
通院頻度 少なめ 定期的な調整が必要

インビザラインは、事前の3Dシミュレーションで歯の動きや仕上がりを確認してから治療をスタートできるという点が大きな特徴です。治療前に「どんな歯並びになるか」をある程度イメージできるのは、患者さんにとって大きな安心感につながります。

また、食事のときは装置を外せるため、食べ物の制限がほとんどありません。歯磨きもいつも通り行えるので、虫歯や歯周病のリスクを抑えながら矯正を続けられます。装着時間は1日22時間以上を目安に守ることが治療効果のために大切です。

親知らずがある方の場合、インビザラインの治療計画を立てる際に、その親知らずの状態も含めて総合的に判断されます。抜歯が不要と判断されれば、そのままインビザラインを開始できます。抜歯が必要な場合も、抜歯後に治療をスタートするスケジュールを組むことができるので、親知らずがあることで矯正が「できない」わけではありません

インビザラインの治療計画を「クリンチェック」使って患者に説明している歯科医師

5.2. 矯正開始前の検査・相談で確認すべきこと

矯正を検討している方は、まずカウンセリングと精密検査を受けることをおすすめします。その際、次のような点を確認しておくと、治療計画をよりスムーズに理解できます。

  • 親知らずの状態(本数・生え方・骨の中の位置)
  • 抜歯の必要性(必要な場合はそのタイミング)
  • 矯正のゴール(どんな歯並びを目指すのか)
  • 治療期間と費用の目安
  • 日常生活での注意点(装着時間・食事・歯磨きなど)

市ヶ谷番町歯科クリニックでは、初回カウンセリング・口腔内写真の撮影・デジタル口腔内スキャナー(アイテロ)を使った歯並び診断がすべて無料で受けられます。「まずは話だけ聞いてみたい」という段階でも、気軽にご相談いただけます。

6. よくある質問(Q&A)

6.1. 親知らずを抜いてから矯正を始めるまでどのくらいかかる?

抜歯後、傷口が回復するまでの目安は一般的に1〜2カ月程度とされています。ただし、抜歯の難易度(横向きや深く埋まっているケースなど)によっては、回復に時間がかかる場合もあります。

抜歯のタイミングは担当の歯科医師と相談しながら決めていくことが大切です。矯正を急いでいる方は、カウンセリング時にその旨を伝えると、スケジュールを調整しやすくなります。

6.2. 抜歯と矯正を同時に進めることはできる?

基本的には、抜歯後の傷が落ち着いてから矯正をスタートするのが一般的です。ただし、場合によっては矯正の途中で抜歯を行うケースもあり、治療の流れは個々の状況によって異なります

矯正専門医と口腔外科(親知らずの抜歯を担当する科)が連携しながら進めることで、無理なくスムーズな治療が実現できます。

6.3. 親知らずがあっても矯正できると言われたが不安…

「抜かなくていいと言われたけど、本当に大丈夫なのかな?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合は、レントゲンやCT画像を見ながら、なぜ抜歯不要と判断されたのかをていねいに説明してもらうことをおすすめします。

わからないことや不安なことは遠慮なく質問してください。納得したうえで治療を進めることが、矯正を成功させるためのとても重要なポイントです。

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7. まとめ:親知らずがあっても矯正を諦めないで

この記事では、親知らずと矯正治療の関係について、状態別の対応も含めてご紹介しました。要点を整理します。

  • 親知らずがあっても、状態によっては抜歯なしで矯正を進められる
  • 斜め・横向き・虫歯や歯周病がある親知らずは、矯正前の抜歯が推奨されることが多い
  • 抜歯が必要な場合でも、タイミングを適切に計画することでスムーズに矯正をスタートできる
  • インビザラインは親知らずがある方でも対応できるケースが多く、3Dシミュレーションで治療の流れを事前に確認できる
  • まずはカウンセリングと精密検査で、自分の状態を正確に把握することが大切

「親知らずがあるから矯正は無理かも…」と思って諦めていた方も、ぜひ一度ご相談ください。市ヶ谷番町歯科クリニックでは、累計症例1,000件以上のインビザライン治療実績をもとに、一人ひとりの状態にあった治療計画をご提案しています。初回カウンセリングと歯並び診断は無料ですので、気になることがあればお気軽にお声がけください。

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※ 本記事の内容は、投稿時現在の情報によるものです。最新の情報は市ヶ谷番町歯科クリニックまでお問い合わせください。